棒編みの編み方は、大きくふたつに分かれます。

左手に糸を持って編むフランス式と、右手に糸を持って編むアメリカ式。

多くの方は、最初に教わった方法で編んでいくのであまり意識された事がない方もいらっしゃるでしょう。

私が全くそうでした。

棒編み講師科の勉強をした際、初めて自分の編み方は、そのどちらでもないという事に気づき驚きとても不安になりました。後で知った事ですが、私の編み方はアメリカ式のごく初心者向けの編み方だったのです。

最初に習った教室の先生が、まだ子供の私が編みやすいように、初心者向けアメリカ式の方法を教えてくれたのでしょう。

自分だけのクセのある編み方でどうして講師が務まるかと悩みましたが、今ではフランス式もアメリカ式もできるようになりました。ただ私にとって初めて習った編み方が一番楽できれいで疲れないやり方となっています。

結局どの方法で編んでも出来上がる編地は同じ模様となります。ご自身の編みやすい編み方で編めばそれで良いと思います。

どちらにも良いところがあると思います。私個人の感想ですが以下にまとめてみました。

アメリカ式

目がきつめになる。

四本針で輪に編む時にやりやすい。

ゴム編みがきれいに編める。

初心者があみやすい。

フランス式

目がゆるめになる。

輪針で輪に編む時にやりやすい。

メリヤス編みがあみやすい。

編み込み模様にアメリカ式と組み合わせるとやりやすい。

初心者の方は、まず自分のやりやすい方法で編み進め、慣れてくるとどちらの編み方も習得しやすくなります。まずは、形式にとらわれず楽しく編む事が一番大切と思います。